115スパイダーに興味を持っている人は、世の中には少なからずいると思います。
ですが、令和の今の時代に購入までして乗ってみようと考える人は、さすがに少数派だろうなと思います。105系に興味のある人は、2000GTVや1300ジュニアとかにいくだろうし、小型オープンカーを求める人は、マツダのロードスターやフィアットの124スパイダーのような完成度の高いモデルを選ぶと想像します。
そんな中で115スパイダーに興味のある人は、きっと車趣味人だと思うし、ある程度の車スキルもあるのでしょう。
自力で不動車を買ってきて、直してしまう程の車いじりスキルのある方は、ほんとうに尊敬します。そういう方は、是非、スパイダーを修理して乗ってみてくださいね。
そこまでの車いじりスキルの無い人でも、旧車に乗ってみたいな、それも115系スパイダーに乗ってみたいんだヨ、と思う人も、世の中には存在するでしょう。
でも、30年とか前の昔のイタ車を買っちゃって、はたして乗れるのでしょうか。すぐ壊れるんじゃないか、とか、乗ってる時間より修理している期間のほうが長いんじゃないのか、
と思う人は多いと思います。
今回は、115系スパイダーにどうしても乗りたい(でも修理スキルはあまりないよ)というそんな、ねこきんぐのようなあなたに対して、僭越ながらアドバイスをさせて頂きたいと思います。
1.ちゃんとメンテをしてくれるショップ(専門店)を見つけるべし/あるいはメンテできる店で買うべし
2.故障しても、その時はへこむけど自分の黒歴史として楽しめるなら、買うのもあり
3.屋根付き駐車場は確保すべし
この3つは、その他の旧車購入を検討されている人に対しても、良いアドバイスになると思います。これらをよく検討してから購入を決断して欲しいです。
1.まずはちゃんとメンテをしてくれるショップを見つけるべし/あるいは最初から専門店で買うべし
ねこきんぐのスパイダーは、購入当時、4年落ちの中古車でしたが、購入後は故障続きでした。
小さな故障も数多く、また不動にもなり、しばらく放置することも多々ありました。
購入先は頼りにならず(治っていなくとも完治とか言って戻されるとか、ひどい対応でした)、自力で調べて直したり、近所の普通の車屋に通って修理をお願いしたりする毎日でした。
おかげで、オールドアルファロメオ関連の書籍だけは、大量に所蔵することになりました。
でも、さすがに素人では手に負えないと悟り、これでダメなら手放そうと藁をもすがる思いで(ちょっと遠いけど)専門店に持ち込むという選択をしました。
結果として、この選択は大正解で、ねこきんぐはその後なんだかんだで29年間も乗り続けることになります。
まあ、専門店に持ち込んだ後もちょくちょく壊れるのですが、主治医が決まっていると心強く、安心するものです。
車の購入先はどこでもいいと思いますが、その車を持ち込んで診てもらえる、オールド・アルファロメオが修理できる力量のある(力量は、実績と言い換えれます)お店を探しましょう。
そして、できれば今の状態を評価してもらいましょう。それも出来ることなら、家から近いお店が安心で心強いです。
もちろん、購入先のショップでもそんな旧い車を販売しているのなら、車検を通すとかの一般的なメンテはできているのでしょう。しばらくはそのまま乗れないわけではないとも思います。
ですが、力量のある店(=専門店)は、オールドアルファロメオのウィークポイントの知識や、交換パーツの情報が豊富です。今後、手を入れなければならないところなどを、詳しくチェックしてくれるはずです。
できれば、そこで初期化(初期メンテと状態の確認、消耗品(ゴム類などの)交換など)してもらうと、その後のメンテの計画も、充実すると思います。
105系や115系は、交換部品が意外と手に入ります。
令和の今でも世界中にオールドアルファロメオの愛好者が存在し、イタリアだけでなく、USやドイツ、イギリスなどに、多くの愛好者のための専門店が様々な交換パーツを販売しています。
オールドアルファロメオは、レアなメーカーの旧車と比べれば、比較的部品が入手し易い車と言えるでしょう。
2.故障しても、その時はへこむけど自分の黒歴史として楽しめるなら買うのもあり
ねこきんぐのスパイダーは、4年落ちでも壊れまくりました。(関連記事:ねこきんぐの憂鬱を参照くださいね)
4年落ちなら国産中古車と同等に普通に乗れるとか、勝手に思っていましたが甘すぎました。
でも、今考えてみれば、ほかの人が経験出来ないようなことを(あえて経験しなくてもいいことなんですけどね)することができました。
当時は、給料を車に全振りしていたねこきんぐですから、とことん直しました。とことん直しまくると、いいかげんもう、壊れなくなりました。
底を打った、というやつでしょうか。
後で判ってきたのですが、壊れるところ(ウィークポイント)は、実は、ある程度決まっているのですね。
その後は、消耗品関係が周期的にだめになるので、予兆を察して大事に至る前に交換してしまう、という予防保全作戦を展開しています。
さすがに壊れたときはへこむけど、115スパイダーって、自分で直したり、専門店で直してもらえるとまた、乗ろうっと思える車なんです。
自分の黒歴史として、車の事で面白おかしく語れるというのは、なかなか悪いことではないと思います。
もし、この車がいやになって売却しても、あの頃、とんでもない車に乗っていたんだよね、と過去の自分をほめてあげられるのであれば、購入してみるのも悪くないのかなと思います。
3.屋根付き駐車場は確保すべし
言わずもがなですが、115系スパイダーは、屋根が幌なので屋根付き駐車場は必須です。
雨が強いと、間違いなく雨漏りします。
そういうねこきんぐは、購入後10年ぐらいは青空駐車でしたけどね。その頃は、ハーフトップカバーでしのいでいました。
青空駐車で車体カバーのみは、きついです。間違いなく、どっかに飛ばされるという経験をします。
必ず、屋根付き駐車場を確保しましょう。
ねこきんぐは、台風で車体カバーを飛ばされて、車内が豪雨で水没した経験があります。
(参考リンク:ねこきんぐの憂鬱より 青空駐車はつらいのだ)
現在、115系スパイダーを購入しようなどと考える人は、きっと、セカンドカーとしてのポジションと思われます。
ガレージとかも当然所有している方でしょうけど、重ねて言います。屋根付き駐車場は必須です。確保しましょう。
もしも1台持ちで青空駐車になるのであれば、ロードスターRFみたいなメタルトップを選択すべきでしょうね。
ということで、纏めてみます。
まとめ
車いじりスキルが高くない人で、115系スパイダーを購入したい人は、
1.専門店で購入するか、初期化できる資金調達と近くで面倒を見てくれる車屋さんを見つけること
2.メンタル面でも故障を楽しむ余裕を持つこと
3.屋根付き駐車場を確保すること
ということですね。
ねこきんぐがこの車を購入した時代よりも、購買層のハードルが上がったような気がします。
次回は、ねこきんぐがシリーズ3を選んだ理由について、話してみたいと思います。
関連記事:ねこきんぐがこの車を選んだ理由
関連記事:ねこきんぐの憂鬱