今回の金言 JAFには入会しておこうね
今まではこまごましたトラブルでしたが、いよいよ出先で不動になります。ねこきんぐ大ピンチです。
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ねこきんぐの憂鬱とは・・およそ30年前の、困ったイタ車に振り回されていた頃の体験談です。当時、憂鬱だった記憶を今回、忘備録として纏めてみました。皆、過去の話ですので、生暖かい目でみてやってくださいな。
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今は死語となった言葉のうち、エンコというのがある。
路上でエンジンが始動しなくなり、ロードサービスを依頼するような状況となった場合、車が”エンジン故障”に陥ったことを略して”エンコ”したと表現する。路肩でボンネット開けて中を覗き込んでいたり、なにやらラジエターから湯気が出ていたりとか、そんなイメージのやつですね。
今どきの車では、事故でもない限りなかなかエンコは起こらない。
115スパイダーを購入した1992年当時では、国産車でも少なからずエンコは発生していた。
ましてや、ねこきんぐの115スパイダーは外車で、しかもイタ車だ。いつエンコしてもおかしくはない。
そして、エンコはいきなりやって来る。
購入した翌年のその日、ねこきんぐはいつものように、115スパイダーで近所のコンビニへ買い出しに出た。
ほんの車で5分ぐらいの距離だ。
買い出しが終了し、店から出る。
車のドアを開け、助手席にコンビニ袋をほうりこみ、運転席に乗り込む。早く帰って、テレビ見ながらアイスを食べよう。(当時、テレビ番組はリアルタイムで見るものだったのだ)
キーを回す。エンジンが、かからない。
ん、どうしたことだ。
セルは回る。ぎゅんぎゅん言ってる。でもエンジンはかからない。点火しないのか?燃料来てないのか?何度もセルを回す。かからない。
うーん、わからん。さっきまで普通にエンジンかかってたのに。
さあ、遂に恐れていたことが起こった。出先でのエンコ。それも、コンビニ駐車場でのエンコ。
車載工具しかないし、そもそもここ、コンビニ駐車場でエンコの原因調査とか、ありえない。近くで目についた軽自動車販売店に見てもらおうと頼みにいったが、「外車はムリ」とつれない返事。
その頃は、いろいろと外車は、嫌われたのだ。
当時、路上での故障は、JAFを呼ぶのがお作法であった。だがこの時ねこきんぐは、まだJAFに入会していなかった。
危機感、足りなかったんですね。
今なら、ロードサービス付きの任意保険とか、JAF以外にもいろいろな対応手段がありますけど、当時はJAF一択の時代でした。
JAFを呼ぶにもJAFに入会していないねこきんぐは、友人のTさんに助けを求めることにした。
Tさんには、フェアレディZの時代にタイヤ4本盗難されて車がブロックに乗ってました事件、の時も救助をお願いしたことがある。
コンビニの駐車場に長時間の駐車はできないので、公衆電話からTさんへTELして救助を仰いだ。
携帯もない時代だ。街中で公衆電話が近くに有って本当に良かった。これがどっかの山中とかだったら、公衆電話を探すだけで力尽きているところだ。
Tさんは几帳面で用心深い人なので、当たり前のようにJAFの会員だ。
「またかよ」Tさんは、呆れながらも直ぐに駆け付けてくれて、様子を見てからJAFに連絡をしてくれた。
JAFカーも直ぐに駆けつけてくれた。そして相談の結果、ねこきんぐの寮の駐車場まで移動してくれることになった。
ありがとう、JAFさん、Tさん。
ねこきんぐもこれを機会に、JAFに入会した。
JAFって本当に頼りになる。(その後も、JAFには何度もお世話になる事になるのですがね)あっという間に、会社の寮の駐車場に移動することができた。
はー。さて、これからどうしたものか。
その頃、コンビニで購入したアイスは、既に溶けてなくなっていたのでした。
次回の復活編に続きます。