ねこきんぐの考えるアルファロメオ・スパイダー(115系)のここがイイ・ここがダメ

今回は、115系スパイダーの良い所と悪い所について、紹介したいと思います。

こんにちは、ねこきんぐ115です。

115系スパイダーはとても良い車なのですが、悪いところもたくさんあります。そこで、ねこきんぐのスパイダー(115系シリーズ3)を例にとって、良いところ・悪いところをそれぞれ紹介してみます。

115系の、としていますが、まあシリーズ2でもシリーズ4でも良い所と悪い所は、共通することは多いと思いますので、そこは大目に見てください。

また、普段使いしている人目線ですので、「その不便なところが味があるんだよ」的なご意見は悪い所に入れますのでご容赦ください。では、良い所から紹介します。

(参考リンク:115系スパイダーは楽しい

良い所:たたずまいが美しい

先ずはこれでしょう。そこに佇んでいるだけで癒されます。

ねこきんぐは、そんなに車好きというわけではありませんが、60年代のイタリア車のデザインは、どれも美しいと感じます。

この頃のくるまって、特にイタリア車って、実に工芸品だなという感じがします。デザインはピニンファリーナであるというのはよく知られていますね。他の工芸品も美しいものが多いですね。

この115系のスパイダーも、存在感が半端ないですね。

今では、スーパーカーが持つような、少し、怪しげなオーラも纏っています。

たまに先行車両が道を譲ってくれたりします。いやいや、そんなに怖くも速くもないですけど。

確かに今の車でもかっこいいものは多々ありますが、これは美しい車だなと思えるものは少ないですね。

60年代のくるまのデザインの方が、個性があり、また美しいと個人的には思っています。

・トルクフルでFRの走りが楽しい

エンジンはDOHCツインカムです。ツインカムエンジンは高回転型のイメージがありますが、どちらかというとトルク重視型の印象です。

そのため低速でもガクガクすることもなく、街乗りもスムーズです。

また、今は少ないFRのため、後ろからもりもりと押されるフィーリングは、ロードスターやRX-7のような後輪駆動車ならではの運転技術を要求されます。

かと言って今のスポーツカーと違うので、あまり激しい運転はご法度です。運転下手なドライバーでもとてもいい感じな緩いスポーツカーといった楽しさを味わえます。

しかしこれが、60年代を風靡したオールドアルファロメオの走りであり、2020年代でもそれが味わえるということが、この車の楽しい所なのです。

・フロントウィンドゥが切り立っているので視界が良好

横から見ると、フロントウィンドゥがかなり立ち上がっているのが判ります。

今どきの車って、ぐっと手前に寝ていて、流線形な感じのフロントウィンドゥが多いですよね。

それに比べると、フロントウィンドゥがとても切り立っています。これにより、その両端のライン(Aピラー部といいます)が細く前方にあるので、Aピラーが視界の邪魔になりません。

また、旧車らしく、三角窓もあります。これも赴きがあって、ねこきんぐのお気に入りポイントです。

また、デザイン的にも美しい演出をしています。

ダメなところ:さすがに30年前の車であるので、快適性はない

乗り心地は、現代の車とは比較にならない程、悪いです。

スパイダーに乗った後に、21世紀の車の代表であるプリウスを運転すると、もう同じ乗り物とは思えない程です。(こうなると、もう2車の比較ではなく、車の技術進歩の体験でしょうね)

技術の進歩はさておき、この車は室内音がうるさい(幌なので高速に乗ると会話がもう難しいし、音楽も聞こえない)

乗り心地は悪い(硬いし、シートは薄いので腰が痛くなる)

ガタピシ音がすごい(スカットルシェイクというらしいが、車体の剛性が小さいのでボディがブルブルするのが判る)

ねこきんぐは、どれもこれも90年代の購入当初はさほど気にもなりませんでしたが、今ではちょっと気になりますね。

まだまだあります。エアコンは弱い(というか、ねこきんぐのは現在は壊れています)し、雨の日は曇って大変です。

ねこきんぐのはシリーズ3なので、重ステです。パワステが壊れないのはいいのですが、ハンドルは重いです。また最小半径がデカいので小回りが利きません。プリウスならくるっと回れる道も、切り返しが必要になることが多いです。

・いつも故障の不安がある

別の機会に、今まで故障したことをまとめたいと思いますが、当時も今も、故障の不安は抱えて乗ることになります。(故障しない時は、逆に心配になるほど故障しないんですけどね)

けれど、購入当時の90年代と比べると、運転手の対応は楽になっています。

携帯電話によるその場からの応援の要請や、任意保険によるレスキューと代車申請可能など、当時を思うと素晴らしいの一言です。あの頃は、公衆電話を探し求めて右往左往するところから始めましたからね。

でも、ここ一番で動かなくなると、やっぱりがっかりきます。それはいつの時代でも同じですね。

・現代車と比較すると安全性が低い

シリーズ3から大型バンパーなどが装備されていますが、元の設計が60年代です。車体剛性や、搭乗者の安全性などは、現代の車の比ではありません。

シリーズ4では、エアバックが備わったものもありました。ですが、皆かっこ悪いのでステアリングは交換してしまうことが多いようです。

もちろんシリーズ3ではエアバックはありません。

また、ロールバーが無いため、横転した時は乗員を守るものがありません。裏返しにならないように、いろいろなシーンで注意して走る必要があります。

・燃料キャップが普通のネジ式

燃料キャップというものは、今どきの車は皆、半回転も回すと開閉できるのが当たり前と思います。

ところがこのスパイダーは、ただのネジが切った蓋で、グルグルと何度も何度も回さないと開閉できません。そのねじ山が微妙に細かいので、取り付けには、ちょっと神経を使います。

ねこきんぐは、過去にスタンドの店員さんに触らせて、ねじ山をつぶしかけたことがあります。

ここはシリーズ3で改善しておいてほしかったところですね。趣はあるけど面倒ですよ。

(リンク:憂鬱の12:ガソリンスタンドも憂鬱だったのだ

・フューズボックスが変なところにある

正確にはボックスではなくて、ボードの上にフューズとか、ホーンのリレーがとりついている板状のものがあるのですけどね(今どきの車でいうところのフューズボックスにあたるので、このように説明しています)

それなんですが、運転席のハンドルの下側の足元の空間に、ケーブルと共に押し込まれていて、留めてある爪を外して手前に引き出すようになっています。

たまに走行中に留め爪が外れて、足元にフューズボックスとケーブルが、びよーんと出てきたりします。

とてもメンテナンス性が悪いです。まあ、現代の車でもこのあたりの設計は悪いものも多いですけどね。

・雨漏りする

別の機会に詳しく記載するつもりですが、普通に屋根から雨漏りします。

小雨程度であれば、まあ大丈夫ですが、元来オープンカーとして設計されていますので幌はおまけなのですけどね。今どきの快適性を求める車設計とは、時代が違うのでこれについては、やむをえません。

なので、雨漏りするからといって「悪い点」に挙げるのは少々心苦しいのですが、この21世紀において、雨の日にぼたぼたと車内に雨水が侵入するのは、さすがに気がめいります。

なので普段使いしているねこきんぐも、雨の日は乗らないことが多いですね。

どうだったでしょうか。

書いてみるとなんだか欠点ばかり目立ちますが、このくらいのことを乗り越えるメンタルが無いと115スパイダーには乗れないということでしょうか。よほど変わった人でないと乗れない車に思えてきました。

やはり、115スパイダーでなければだめだ!という人でなければ、現代の車(ロードスターとかS660とか)を購入するのが、精神衛生上も経済的にもよろしいのかと。

ねこきんぐでした。

購入時のぐだぐだを思い出して書いています。ねこきんぐの憂鬱もよろしければご覧ください。

ねこきんぐの115スパイダーについて紹介しています。こちらもご覧ください。

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