115系スパイダーってどんな車なの?

ねこきんぐ115のアルファロメオ・スパイダーは115系です。

実はアルファロメオには、スパイダーという名称を持つ車がたくさん存在します。

それは、アルファロメオの車種で屋根が開閉できるもの(日本でいうオープンカー)をみんなスパイダーと称するからですね。

アルファロメオの長い歴史の中で、どのスパイダーなのかを見分けるために、たとえば115系のスパイダーと呼んだりします。

今回は、115系スパイダーを知らない人に、どんな車なのかを超・簡単に説明したいと思います。

アルファロメオ・スパイダーってどんな車?

115系って何のこと?

アルファロメオ・スパイダーってどんな車?

アルファロメオ・スパイダーとは、イタリアのアルファロメオという、老舗の車メーカーが製造しているオープンモデルの車のことです。

このメーカーは、今はフィアットの傘下にありますが、1950年代当時のイタリアでは超有名企業として活躍していました。カーレースとかは特に有名でしたね。

よく知られているのは、あのフェラーリって、アルファロメオからの分家なんですよ。

アルファロメオでは、オープンカーのシリーズは、スパイダーと称されることが多いです。

ちなみにオープンカーとは和製英語で、海外では屋根の空く車をコンバーチブルとか、ロードスターというのですが、イタリアでは幌の骨の部分が蜘蛛の巣に似ていることから、スパイダーと呼ばれる(諸説ありますが)ことが多いようです。

そのアルファロメオ・スパイダーですが、古くは1955年のジュリエッタ・スパイダー(101系と呼ばれます)がご先祖にあたります。

当時の人気車種のジュリエッタという車をオープンモデルにしたので、ジュリエッタ・スパイダーと呼ばれました。

(写真;ジュリエッタ・スパイダー)

その後、1962年にジュネーブのモーターショウで115系の初代モデルが発表されます。(細かく言うとこの頃は未だ105系で、シリーズ2の中期から115系へと変わりますが、ここでは皆115で通します)

この初代は、別名デュエットと呼ばれたスパイダーで、その斬新なデザインで、大きな人気となりました。ダスティンホフマンの「卒業」という映画にも登場したことで知られていますね。

ちなみに音楽はサイモンとガーファンクルでした。「ミセス・ロビンソン」とか「サウンドオブサイレンス」などはこの映画の挿入歌です。音楽と車(スパイダー)がとても効果的に使われているので、興味のある方は車のシーンだけでも、是非一度ご覧ください。

(写真引用; 映画COM「卒業」(1967)より)

101系との違いは、その流線型のスタイリングでしょう。フロントグリルは、カエルのような愛らしい顔つきとなり、後ろはボートテールと呼ばれる独特な形状となりました。

足回りやエンジンも当時としては最先端の技術を取り込んだ、とてもスポーティなものとなっていました。当時のアルファロメオはイケイケだったんですね。

この車は、現在ではさすがに町ですれ違うことは滅多にないですね。でも自動車博物館に行くと見ることが出来ます。アルファロメオの歴史だけではなく、自動車史にその名を遺した名車でした。

1969年にはシリーズ2としてマイナーチェンジされ、1982年にシリーズ3、1990年から93年までシリーズ4として少しずつ変わりながらも、およそ30年間も販売されました。

アルファロメオ・スパイダーの115系とは、そんな長期に渡って販売された車種だったのですね。

30年間って、とてもご長寿車種ですね。でも、さすがに1990年代には、車体設計の旧さは目に余るようになってきました。

当時の国産車といえば、ホンダならNS-X、日産ならセルシオの登場、マツダではFD3SのRX-7などのハイテクカーが現れていました。

しかしながら、1990年代に、基本設計が60年代の車体を新車(あるいは高年式車で)購入できたというのは今考えるとすごいことでしたね。   

ねこきんぐのスパイダーは、この中の1988年式のシリーズ3で、排気量は2000㏄になります。

ねこきんぐ115の1988年式 シリーズ3 外観

その後、1994年に基本設計から作り直した916系のスパイダーが誕生し、スパイダーの名は次世代へと引き継がれます。この次世代のアルファロメオ・スパイダーはFF車となり、115系とは全く異なる車体となってしまいました。

そして現在では、4Cスパイダーなどがアルファロメオ・スパイダーの名称を引き継いでいます。

101系とか115系って何のこと?

この101系とか115系というのは、車両の型式のことです。シャーシー型式ともいうらしいですね。

ねこきんぐのスパイダーも、車検証には、型式;115***という、115から始まる6桁の番号が記載されています。

同じアルファロメオ・スパイダーでも、以前の101系やその後の916系と区別するために、このシリーズは115系とか115スパイダーと呼ばれます。

国内メーカーでも、車マニアがかっこよく呼ぶのと同じですね。同じ車種でも、例えばRX-7などはFC3SとかFD3Sと呼んで型式を区別するのと同じような感じです。

先にも記載しましたが、115系の後継車種として発売されたFFのスパイダーシリーズは、916系と呼ばれました。これはフィアット・ティーポなどの共通シャーシーをベースに設計されたことから、115系とは全く別物の車体のスパイダーとなりました。

次回は、ねこきんぐが所有する115系スパイダーについて、紹介したいと思います。

関連記事:ねこきんぐのスパイダーを紹介します(前編)

タイトルとURLをコピーしました