憂鬱の13_踏んだクラッチが戻ってこない

今回の金言 大きな故障は突然やってくるものなのだ

こんなこともあるものかと、その時は本当にびっくりしましたよ。首都高速で、クラッチが故障です。どうする、ねこきんぐ。

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ねこきんぐの憂鬱とは・・およそ30年前の、不機嫌だったイタ車に振り回されていた頃の体験談です。当時、憂鬱だった記憶を今回、忘備録として纏めてみました。皆、過去の話ですので、生暖かい目でみてやってくださいな。

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1998年の夏のある日、ねこきんぐは、常磐高速道路を東京方面に向かって走っていた。たしか、横須賀に用事があったのだと記憶している。

常磐道から首都高速に入ったところで、いつものように渋滞となり、のろのろ運転となる。

オートマ車と違い、マニュアル車での渋滞は、クラッチの入り切りで足がとても疲れる。

はやく渋滞、抜けないかな。ねこきんぐはそんな事をぼんやりと考えながら、前の車と共にゴーストップを繰り返していた。

そんな時だ。

クラッチぺダルが、踏んだきり戻ってこない。「えっ!」

なんだなんだ?踏み込んだクラッチペダルが、床に張り付いたまま足をゆるめても、戻ってこないのだ。

何が起こった?ねこきんぐは、思わず右手を突っ込んで、手でクラッチペダルを引き戻した。

車線は、まだまだ渋滞中だ。ゆるゆるとゴーストップを繰り返している。

ねこきんぐは、クラッチを再度、踏み込んでみる。同じだ。床に着いたまま戻ってこない。

ペダルを踏んでもクラッチ自体はつながったままのようだ。ペダルを踏んでも、切れた感触はない。

クラッチ、壊れましたな。それも首都高速の渋滞の中で。

何がどうしてそうなったか判らないが、兎に角、クラッチは壊れたことは理解した。さあ、どうしよう。

ギアは、1速に入ったままだ。無理やり2速に入れてみると、入ったようだ。ゆるゆるとゴーストップを続けながら、ねこきんぐはこれからどうするか、考えを巡らせる。

ここはまずい、停車はまずい。この渋滞の中で路肩に止めて、牽引してもらうのか?さらに大渋滞引き起こすぞ?そもそも牽引車が渋滞で近づけないし。

でもなんとか、ニュートラルと2速には切り替え可能のようだ。よくわからんが。ここはまずは高速から脱出するしかない。

ねこきんぐは四苦八苦しながらも、なんとか2速で渋滞の高速を泳ぎ切り、最短のICで降りて路肩に停車した。

で、ガッタメラータ(入間市にあった、当時、お世話になっていたスペシャルショップです)に電話して助けを求めてみる。

「もしもし、なんか、クラッチ戻ってこなくなったんですけど」
ガッタでも電話では状況が掴めないようだ。また、直ぐにはトランポも出せないとのこと。

むー、やむをえない、このまま持っていくしかないか。ねこきんぐは入間まで自走して持っていくことにした。

今思うと、当時はむちゃしましたね。次からはJAF呼んでくださいね。

なんとか、ニュートラルと2速を繰り返し、息も絶え絶えに入間市のガッタまで自走する。

へろへろな状態でもガッタに到着することが出来て、ほっとするねこきんぐ。

ガッタでは、鈴木社長が故障の状況を確認してくれた。

すると、なんと、クラッチペダルの力を伝達するシャフトのクランク部の付け根の溶接部が折れかけていた。

いやいやいや、ここ、折れますか、普通。

結局、折損箇所を溶接する方向で修理するのですが、またここ、来年、折れるのです。それもまたですよ、首都高速走っている時w

次回に続く。

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