今回の金言 自力でダメなら他力を頼むのだ
前回の続きです。(前回:憂鬱の7_コンビニでエンコした)
いよいよ、手に負えなくなってきましたが、なんとか治りました。
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ねこきんぐの憂鬱とは・・およそ30年前の、困ったイタ車に振り回されていた頃の体験談です。当時、憂鬱だった記憶を今回、忘備録として纏めてみました。皆、過去の話ですので、生暖かい目でみてやってくださいな。
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ついに起こってしまった、重大故障。エンジンがかからなくなる故障。その名をエンコ。
翌日、JAFにより駐車場まで戻ってきたスパイダーを、自力で点検してみることにした。当時集めていた車修理の本を参考に、いろいろ調査を開始するのだ。完全に、しろうとですからね。いじり壊すことのほうが怖いですけど。
まずは症状だ。エンジンがかからない、でいいな。
不具合対応は切り分けが大事だ。まず、セルは回る。よしよし、セルは壊れていない。クランキングもできているようだ。
そうすると、燃料系(燃料が来ていない)、点火系(着火できていない)のどちらかだろう。手元の本によるとそういうことになるな。車載工具で、おもむろに1つ、プラグを外してみる。
ガソリンのにおいは、する。
ということは、ガスは来ていると思われる。そんなことでいいのかな?
なら、やはり点火系か?
火花は飛ぶのか? 確認方法が本に乗っていたが、危なそうなのでやめた。プラグをエンジンから外した状態で火花が飛ぶかどうかをみるそうだ。むりむり。はい、びびりなんです、ねこきんぐは。
とりあえず、点火系があやしいと思ってみる(素人判断です)
んで、ほかに調査できそうなことを考えてみる。そうそう、点火系に関係しそうなヒューズ類をチェックというのがあるな。もし、ヒューズ切れなら、ねこきんぐでも対応できるかもしれないのでね。
車内のヒューズボックスを開けて、どれが関係しているか判らないのでヒューズを1つづつ引き抜いてみてみる。スパイダーのヒューズの並びって、年式によって違うようなんですね。取り敢えずかたっ端から調べてみる。
しかしながらどれを見ても、切れてはいないようだ。こまったな。
あとは、もう出ることは無さそうだな。(それで終わりかい、とのつっこみ、ありがとうございます)購入先に持ち込むことは、この時すでに考えていなかったです。もう、販売店と修理出来る店はイコールではないことを悟ったのだ。
ねこきんぐは、次第に会社の仕事が忙しくなり、ついにしばらく車を放置することになる。
そして、不動車を放置してから数か月後。
さすがに一人ではどうしようもないので、知り合いのC兄貴に頼んで、一緒に見てもらうことになった。
C兄貴は、いくつかの確認をしたのちに、ここではないか、と一つの結論を導き出した。
それはエンジンルーム内にある、ヒューズであった。
こんなところにもヒューズがあったのか。ていうか、そのヒューズボックスは、赤い筒で、どこから見てもヒューズボックスには見えない。
でも外してみると、確かに中に黒いイモムシのような、ヒューズに見えるものがある。なんか、イタリア車のヒューズってこんななのか。古風だな。近所のホームセンターで、これの代替品を選んで一式購入し、交換してみる。
すると、なんということでしょう。復活しました。数か月ぶりに。
ここだったのか、ヒューズかい。
何事もなく起動する、エンジン。よかった。さすが兄貴、尊敬します。
意外と原因は、シンプルだったのだ。
当時の記念に、交換したヒューズとヒューズボックスを保管しておいたので、改めて見てみてみる。
この赤いヒューズボックスには、LEMAと銘打ってある。ググったがちょっとわかりませんでしたね。中華系の部品電子メーカーがヒットしましたが、ここだったんでしょうか。
中の黒いヒューズは、ダンゴムシを伸ばしたような形状で、本体の外側にヒューズエレメント(過電流で切れるところ)が付いているタイプです。ねこきんぐは仕事でもヒューズを扱うことがあるのですが、これはさすがに見かけないタイプです。また、ヒューズ本体には、MTA8Aと刻印されています。8Aなんでしょうかね。
改めて良く見ると、ヒューズエレメントは切断されていないようにみえます。しかしながらヒューズケースの中を見るとかなり腐食していたので、もしかするとヒューズケース側で接触不良を起こして導通不良に至っていたのかもしれません。まあ、今となっては原因はよくわかりませんが、ヒューズボックス一式を交換しただけで復活できたのは、めでたいことでした。
ところが、これはこれから起こる事の予兆にしか過ぎなかった。ここからスパイダーのトラブルは、堰を切ったように続くことになる。
(憂鬱の9_八潮インターでお騒がせに続きます)