今回の金言 イタ車に乗るには、忍耐力が必要なのだ
納車し、茨城県H市へ戻ってからの話です。(前回:憂鬱の3_乗って帰るだけでぐらぐらなのだ)
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ねこきんぐの憂鬱とは・・およそ30年前の、困ったイタ車に振り回されていた頃の体験談です。当時、憂鬱だった記憶を今回、忘備録として纏めてみました。皆、過去の話ですので、生暖かい目でみてやってくださいな。
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納車当日、なんとか無事に茨城県H市まで乗って帰ってこれたねこきんぐだが、その後、細かい不調に悩まされることになる。まあ、なんとなく帰りがけに判ってしまったのですけどね。
当時の1000㎞点検の記録があるので、作業依頼(修理依頼)した項目を見てみる。
Aモータースの(平成4年の)1992年8月22日付 1000km 整備納品請求書によると、
- 右側パワーウインド不良
- ホーン鳴らない
- 左後方サス異常点検
- 右シートロック不良
- 納車時からトランクキー合わない
とか、書いてあるのが判る。
納車したばかりの車なのにホーン鳴らないとか、鍵合わないとか、なんなんだろうね、この車。1000km点検に修理依頼する項目ではないですよね。あっ、なんか思い出し頭痛がしてきたかも。。。
電動シートベルトは、最初からずーっと不調だった。ここには記載無いけれどね。
また、6か月点検の記録もあるのでこちらも見てみる。
Aモータースの1993年3月21日付 6か月点検 整備納品請求書によると、
- 運転席側シートベルト動作不良
- メータパネルライト点灯せず
- 左側ドアロック不良
悲しいことが書いてあります。購入して6か月でこの調子です。
それと、今思うとけっこうな金額支払ってますね。これで未だ、半年ですからね。
Aモータースは東京にあるので、細かい不具合などでいちいち持って行くのが面倒でした。
また、依頼した不具合の修理が全然直ってないことでも、ねこきんぐはここの店の信用を無くしてしまいました。対応も悪かったしね。もともと販売時のメンテが精いっぱいで、購入後のメンテなんて、するつもりも力量も無かったんですよ。担当してくれた店員さんも、半年点検の時には既に誰もいませんでしたしね。話もできません。
そもそも、輸入車を販売する中古車屋さんに、専門的なメンテナンスを期待する方が間違っていたんですよね。この中古車販売店は、様々なメーカーの多くの車種を輸入販売していました。そんな多種多様な車種について、細かい修理のノウハウなど持ち合わせていなくて当たり前です。整備記録をよく見ると、なんだかどっかの修理工場に下請けに出していたようです。
今考えれば当たり前の話ですが、当時のねこきんぐは、そこのところが判っていなかったようです。
半年点検後も、不具合はえんえんと続きます。
電動シートベルトは、相変わらず機嫌が悪い。おまけの2点式シートベルトがとても役に立っている。
それから、インパネのランプもまた点灯しなくなった。内部配線の接触不良だろうか。
ドアロックも直ぐに壊れて効かなくなるし、パワーウィンドも左右ともに動きがあやしい。
これは、この車が悪いのだろうか、それともきちんと修理できない販売店がわるいのだろうか?
ねこきんぐは自問自答の末、世の中のイタ車乗りは、みんなこんな小さなことを気にしないのだ、と勝手に考え始めていた。
いや、そうに違いない。イタ車に細かい故障はつきものなのだ。みな気にしないのだ!!イタ車に乗る人は、どこかしら壊れた車に乗っているのだ。ちゃんと走ればそれでいいのだ(お前はバ※ボンか!)
しかしながら、ちゃんと技術があれば治るのだ、という当たり前の事実を後年、ねこきんぐは専門店で知ることになる。
ねこきんぐのスパイダーは幸運にも、この頃までは街中で不動車になってしまうような、大きな故障は起こらなかったんですよ。
なんだかんだの憂鬱ながらも、お気楽にスパイダーを楽しんでいた。
そう、ここからが本当のねこきんぐの憂鬱なのだ。
ということで、まだまだ憂鬱は続きます。
(次回の憂鬱は、憂鬱の5_青空駐車はつらいのだ)